最近「朝食抜きダイエット」などと言って、朝食を抜く大人が増えています。親が朝食を抜くのは本人の健康のためにも良くないことですが、それが子どもに伝染してしまって、朝食を抜く子どもが増えていることは、とても危険です。なぜなら、子どもにとって朝食を摂らないことによる弊害は、大人以上に大きいからです。朝食がなぜ必要なのか。その理由はたくさんありますが、脳にとってはまず、血糖値を上げるために欠かせないものです。最近では血糖値を下げるお茶やサプリメントが大流行で、血糖値は低い方が良いようなイメージがありますが、限度を越えるような低血糖は、脳にとって非常に危険です。脳はグルコース(ブドウ捨)を唯一の栄養分にして働きます。人間はどんな炭水化物や糖を摂取しても、最終的にはグルコースに変えて、脳の栄養源にしているのです。言ってみればグルコースは「脳の通貨」です。昔は物を得るために物々交換をしましたが、今は通貨を使います。それと同じように、人体ではどんな細胞でもグルコースを共通の通貨として使用するのです。血液中のグルコースが一定に保たれないと、細胞は活動できません。市場に通貨がないと、経済が機能停止するのと一緒です。かといって、お金があり余っても、社会にはいろいろと弊害が出てくるものです。人体でも、グルコースがあり余ってしまうと、病気になります。たいてい血糖値が170を超えると、自動的に腎臓から糖が漏れ出てきます。これが糖尿病です。脳にとっては、血糖値が高い状態と低い状態、どちらも困るのですが、どちらがより困るかというと、実は低い方が困ります。一定以上、血糖値が低い状態になると、脳の神経細胞が壊れてしまうからです。そこまでに至るのはよっぽどのことですが、そうでなくとも、血糖値が低いと脳は働いてくれません。